私たちは、人と交流するときに使っている「自我状態」があります。
相手に対して、どのように反応するか、対応しているのかで、その人の自我状態がわかります。
この自我状態は3つに分けられますが、この自我状態を知っておくことが、メンタルトレーニングのうえでも役立ちます。
・ペアレント「親」の自我状態。
親やリーダー(ボス)的な態度をとる。
優位に立つこと、一目置かれることが目標。
断定的な発言が特徴。
会話には、常套句や慣用句を用いることが多い。
馬鹿にされたりなめられることを最も恐れている。
急に怒り出したり、人を馬鹿にしたりする。
・アダルト「成人」の自我状態。
理性的に判断し、現実的に目標を達成し、利益を得る。
有能であることが目標。
理性的な発言が特徴。
会話には、数字や実例を用いることが多い。
明確な目的を持ち、時間を有効に使う。
結果を出せないことや、損をすることを最も恐れる。
・チャイルド「子ども」の自我状態。
人から好かれることが目標。
感情的、感覚的な発言が特徴。
会話には、おおげさな表現や流行語を用いることが多い。
相手から受けようとしたり、声色を変えて甘えたりする。
嫌われること、相手にされないことを最も恐れる。
次章では、この自我状態についてさらに詳しく見ていくことにしましょう。
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