これまで、
交流分析について簡単にご説明してきました。
私たちは、普段から
「ペアレント」「チャイルド」「アダルト」の3つの自我状態のどれかを使い、人と対応していることがわかりました。
これがお互いにうまくいっているときには
「相補的交流」となり、会話や人間関係がスムーズにいくことになります。
また、それにより自分が相手から得られるものも多くなっていきます。
そのことから、交流分析を上手く用いることで、仕事や恋愛などに生かすこともできます。
また逆に、身近な関係で
「交差的交流」をつねにしていると、大きな人間関係のストレスとなることもあります。
特に、仕事関係や家族関係、恋愛・夫婦関係などは、このようなストレスを招きやすいといえるでしょう。
職場での心の病などは、この人間関係のストレスが大きな原因となっていることが多いものです。
また、親子や夫婦間での「交差的交流」がつづくと、機能不全家族に陥り家庭崩壊にもつながりかねません。
仕事や家庭は、私たちが生きていくうえで重要な土台になるものですので、ここでの人間関係をスムーズにいかせるためにも、交流分析を知っておくことは大切なことでしょう。
現代の心の問題としては、うつをはじめとして心身症などが取り上げられています。
心身症にはいろいろな症状がありますが、摂食障害などもその1つです。
これは、「ペアレント」のタイプに自我を抑えられたり、衝突をくり返したりした結果、本人の自我状態がスムーズに表現できないために起こったともいえるかもしれません。
その苦しみを背負っている人を、アダルトチルドレンと呼ぶこともあります。
健全でスムーズな交流を周囲が心がけることも、このような心の病を防ぐための大事なポイントとなるでしょう。
摂食障害と心身症、アダルトチルドレンからの回復PR