人は鏡、などとよく言いますが、人に対して向けた自分の心の中の思いは、必ず自分に跳ね返ってくるものです。
心理学ではこれを「ミラーイメージの法則」といいます。
人を悪く思えば、相手からも悪く思われ、逆に人に感謝をすれば、相手からも感謝が返ってくる、という経験を誰しもしているのではないでしょうか。
自分の思いが現実を作っている、と言いますが、これが最もよくわかるのが、対人関係ではないでしょうか。
そして、相手の中に見るものは、自分の中にあるものです。
誰かを見ていて、どうしても気に入らない部分、許せない部分があるとします。
これは、裏を返せば、相手を鏡にして自分自身の姿を見ていること、相手を通して自分の見えない欠点を認識していることでもあるのです。
これがわかると、ある人に対して過剰に反応している時には、「一体何にそんなに反応しているのか」を見ていくことにしましょう。
そうすれば、相手の嫌な部分が、実は自分が見ようとしていなかった自分の盲点であったことに気づけるのです。
そう思えば、気に入らない相手というのは、ありがたい鏡といえるかもしれません。
相手に対して文句を言ったり、ストレスを溜めるよりも、それを自分自身の姿として捉え、自分を変えていく方が賢い方法といえるのではないでしょうか。
また、人に対していいなと思える部分は、自分の中にも同じように良い部分が存在していると捉えられます。
さらに、尊敬でき、素晴らしいと思える人のことも、よく観察してみるようにしましょう。
それも、自分の中に存在する素晴らしい美点だと思うようにすると、自分にもっと自信を持つことができるでしょう。
良い面も悪い面も、自分の中に存在するから相手の中に見ることができるのですね。
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